気になっていたBRUTUSの『わざわざいきたくなるホテル。』の特集。
行きたいところがたくさんあって困ります(笑)
情報社会なので誌面や画面を見て行った気になってしまいがちですが、やはり実際に触れて体験するということを大切に過ごしていきたいと思います。
さて、佐渡の『on the 美一』に関わらせていただいてからというもの、宿泊施設のことについてまた改めて考えるようになりました。
CS（顧客満足度）に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー アジア・パシフィックの調査によると、ザ・リッツ・カールトンが９年連続１位を獲得。
宿泊客の満足度を最も左右するのが「客室」であり、「価格の安さ」は最大の要因ではくなってきているようです。
客室からの眺めや、客室の空間の美しさなども、かなり重要に感じます。
近年はSNS全盛ですので、写真に撮った時の印象の良いロケーションはかなり影響力が大きいと言えるでしょう。
on the 美一もリビングから見る佐渡の真野湾は本当に爽快です。
もちろん客室も居心地の良い空間になっています。
ヘッドボードが天井まで一体化しているまるで『籠』のようなデザインはキューブデザインによるもの。
天井を近く感じさせることで落ち着きのある空間に。
眠家は寝具とアメニティをプロデュースさせていただきました。
まずは、シーツとまくらカバーはリトアニア産の上質なリネン素材を使用。
掛け布団のカバーは艶のあるサテン生地を使用し、ベージュを基調としたラグジュアリー感も程よく感じさせています。
マットレスはオーストリアrelax社の『木と天然ゴムのマットレス』。マットレスの柔らかさを調整出来るという点は、他の宿泊施設には無いサービスになっています。
まくらはUの字が特徴的な包み込まれるようなデザイン。中綿にはラテックス綿という天然ゴムのチップを採用して、マットレスとの一体感を感じられるようになっています。
掛け布団はポーリッシュシルバーグースの羽毛布団。
通年通して快適に過ごせる絶妙な羽毛の分量を調整するとともに、身体に掛からない外側の羽毛の分量を少なくすることで効率化を図り、掛けた時の重量を感じさせないものとなっています。
更に、最近は夏掛けとして『リネン５重ガーゼケット』も用意されています。
タオルには今治生産の『IKEUCHI ORGANIC』を採用。
高級ホテルでも採用されるやや厚手で、しっかりとしたコシのあるつくりで、拭き心地が爽快なタオルです。
カラーリングはナチュラルなベージュやブラウンといったカラー。
シャンプーは、ヘアデザインまで考えられて開発されたSANA&VIVOのシャンプートリートメント。新潟の人気美容室『SNIPS』によるオリジナルシャンプーは、ありがちなオーガニックシャンプーのデメリットであった泡立ちの悪さや洗い後のきしみが全く無く、洗い後のドライヤーでも十分スタイリングがまとまるくらいの万能なシャンプートリートメントです。
といった感じの内容を眠家ではプロデュースさせていただいております。
宿泊施設で過ごす時間が２０時間前後。そのうち客室で過ごす時間はおよそ10時間程度になるでしょうか。その時間のほとんどが睡眠時間です。
やはり、宿泊施設の満足度を高めるためには、そういった寝環境を整えることはもはや必須のように思います。
これは、住宅でも同じことが言えると思います。
働いて帰って来てからは、もしかしたらリビングで過ごす時間よりも寝室で過ごす時間の方が長いかもしれません。
ましてや寝室はプライベート空間ですので、居心地の良さや快適さが疲れを癒して、また翌日の活動時間の充実に大きく繋がります。
寝室をセカンドリビングと考えて、ハード面を充実させることは、決して無駄ではなく、むしろ忙しい現代人にとっては必要な空間ではないでしょうか？
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